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蹣跚いた脳を止めて、 灰燼に帰しますが、 誑かし𫐞つ声に未だ立てぬ儘。 寝らけど都度夢後には、 愆釁は避けれずに。 微睡んで斃れた痕は、 軈て髐えた。 饐えた黒白では、 分類し難く、 奭懌たる譫言も満ち、 幽谷響して消えました。 灯籠の灯りが揺らめき、 俤が背に佇む。 睇つ揺曳の者は、 絶えず闇を饕る。 褪せたモノクローム。 一闔一闢繰り返し、 迂疎空闊な儘で。 諱を呼ぶ声が遠く霞んでいた。 𨂝𨂞とした物言いは躗言に同じです。 浮雲く靉靆く瘴気淀み、 視界閉じて逝く。 鬱悒い陋習は、 巳己巳己の所為です。 顲䪴な躰を震わせ、 幽谷響して高鳴った。 戇陋で辺りが見えずに、 囫圇だけ追い求め、 神錆びた棺を棄て去り、 可惜しぶ間も無く、 軈て忘れるでしょう。 疼いだ声帯袂を分かち、 しどろもどろが癒えない。 心地よい音が頭蓋へと、 流し込まれた。 全てあなたの所為です。