: 317
: 21
緑色の死刑制度、間違いですか? 遺影も手向けもずぶ濡らす、弄雨が酷く気障りで。 赤く染まった事件性と、過ぎたことでしょう。 錆びついた立て看板で、 また遠のいた。 潔罪に逃れ、 こびりつく剥頸、 今日の様に、 青い空を暗曇が隠すあの日から、 龍蛇の分だけ、 また暦が回りました。 在りし日の記憶の中、 あなたは肉ですか? 泣き声と共に捧げた、 最低のさようならを。 鼠色の地球の中、気付いてますか? 昨日の明日に蹲る、身失くしが酷く気がかりで。 変わりないと言うのなら、それは破布でしょう。 見向きもされずすれ違い、 また遠のいた。 刹那も冥土まで、 顔も潰され、 一人きりの卒業式、 例え伝える手が無くとも、 返す踵も無く、 ただ0^iの燃え滓です。 明くる日の記録の中、 私は肉でした。 無き声と共に捧げる、 最高のさようならを。 私の名前を呼ぶ声も、 手と手を繋いだ温もりも。 失くしたものは二度と還らない。 在りし日の記憶の中、 あなたは肉ですか? 泣き声と共に捧げた、 最低のさようならを。 明くる日の記録の中、 私は肉でした。 無き声と共に捧げる、 最高のさようならを。 いずれはこの残り香も、 残響と消えてしまう。 せめて一言だけ届くなら、 言い損ねた言葉を。 最期に挨拶を。