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使命とか信頼の箱の中で、 私情とか感情とかは許されないと、 謳うのは犠牲者の子供達で、 思考も自然と模倣してく。 頭に付いた五指の香り。 錆び付いた声では届きもせず。 正しさを壊したいのです、 何気の無い折に触れた指先は、 死去と名付けられていた。 仮想すら浸食する嘗ての火、 無情にも果てしなく履行される様で、 酌み交わすその様は狂気の沙汰だ、 金縛りにはもう飽きたので。 艶やかに這う四肢の調べ。 意思しかないモノに怒りなど無く、 どこを見渡せばいいのです? 誉れによる折で触れた右の手は、 道を示しているようで。 意味を持たない声では届きもせず、 間違いは正されたのです、 繰り出したその手の先の、先の、先の、粒、 それを、失わせない。 失わせない。