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踊る脊髄の中、滴下された色を読み。 関所の鍵を持つと言う、振り子が手を差し伸べて。 後ろ髪を引かれた、と金の足取りを見て。 車輪の名前を呼び、檻を出ていた。 陰る鳥の囀りは、憚るばかりで。 誹る棚を傾け、否定すら届かぬ程。 透き通る幻聴は、僭称に溺れた。 四肢となる板の余熱は、牙を剥いたエネでした。 無価値な肺の中にも、まだ居ますか? 名ばかりの上水道は、叫ぶ針を携えて。 狼煙に化けたプロペラも、爆ぜた妖狐を食べていた。 色相に照らし合わせ、ラジオの鳴る違い棚。 偽物の神を知り、恥を着ていた。 唸り声に傅いた、位牌たちの夢。 花咲く石畳で、傷ついた麻を齧り。 招かれた紫陽花は、3×6=18で。 四肢となる板の余熱は、牙を剥いたエネでした。 無価値な肺の中にも、まだ居ますか? 雲に帯びた次第も、旅路の様。 足跡に刺されて、転がされ。 多数決を為す体で、 瑕疵にも気づかないまま。 四肢となる板の余熱は、牙を剥いたエネでした。 無価値な肺の中にも、まだ居ますか? 四肢となる板の余熱は、牙を剥いたエネでした。 無価値な肺の中にも、まだ居ますか? また来ますか?