携帯を拾い上げ、 液晶を覗いて、 画面に映ったモノ達が、 深い闇を放っていたので、 それから目を離さずいたら、 吸い込まれるのでした。 手が滑り落としてしまい、 罅割れてしまい、 眩い光に包まれて、 いつの間にか消えました。 黒色に染まった空の下、 ひとりでに朽ちてゆき、 忘れられた誰かの言の葉は、 音も無く消えました。 朱色に輝く水が、 とても恐ろしくて、 画面に映ったモノ達が、 私を見つめている気がして、 怖く、恐ろしく、寒気がして、 仕方無く捨てました。 でも何故か興味が湧いたので、 それに触れてしまい、 指は既に溶けてしまって、 二度と戻ることはなく。 忘れられた誰かの言の葉は、 ひとりでに朽ちてゆき、 黒色に染まった空の下、 全てそれの所為でしょう。 忘れられた誰かの言の葉は、 ひとりでに朽ちてゆき、 黒色に染まった空の下、 全て■■の所為でしょう。 全て消え失せた闇の中、 何を求めるのでしょう。