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大きな紙の中、 拙い字を走らせ、 溢れていた筈なのに、 中身が逃げてしまったので、 過剰を切り取り散りばめて、 不足を嫌うのです。 並び替えを終わらせ、 それを報告せずにいたので、 鏡合わせの助動詞と、 復讐を果たしました。 形を保ってない筈の、 切れ端を裏に響かせて、 荒んだ終止形の中、 残骸になりました。 薄暗い密室が、 怖くてたまらないのに、 溢れた傘を見上げて、 中身が消えてしまったので、 不足の形に縋り付き、 規則を崩すのです。 並びを崩し始め、 それを繋ぎ合わせて、 形の合うはずの名詞は、 亡骸となりました。 姿を保ってない筈の、 切れ端が空を潜り抜け、 擦れた未然形の中、 全て教養の所為です。 姿を保ってない筈の、 切れ端が空を潜り抜け、 擦れた未然形の中、 全て■■の所為です。 崩れ去った黒い手は、 策を感じ捨てるのか。