: 156
: 17
裂けた雲から はなびらが弾け飛んだ 晴れた空から 火花が逃げた ああ カ一テンを閉めて 誰も知らない場所で ただ莟をとかして 眠りたいんだ あたたかいんだ まだ 雨が止んでも 傘は差したままで 澄んだ 瞳は 過去のおはなし ああ ザラついた写真 黄ばんだものさしで まだ なぞっていたいよ 陽だまりだって 寒いんだ。 ああ 果たせない言葉 ラムネのあの苦味 ずっと噛みしめていたい 勘違いをしたまま… いま 窓を開けたら 空の終点を見てしまうから まだここに居させてよ 枯れるのは嫌だから いつか どこかで はなびらが集まったら 澄んだ 瞳は 蘇るかな 誰一人とも きっとあなたにも 気づかれないように そっと 生まれかわる