湿った部屋の片隅で、 腕を失くしたが、 縺れた色の関係が、 止まず追いかける。 想い尽かず散る掛け言葉、 流離い紅をさす。 和らぎ神色自若の世事を求めれば、 痛みも感じられずにいた。 羽で挟まれている。 開かない季節、 希望も捨てた。 助からず居た。 「記憶にあるか?」 それは祝福する曇り空。 現身はありますか? 夕映え無垢な希望だが、 高嶺に傾げる。 青息吐息の有徳、 有体の流転。 益も無い抵抗の舵が、 絶えず首を掴む。 艶めかしく佇む影、 虚ろ剣呑か? 儚く 囀る 過去を 知り、 華奢な羽が夕陽を語る。 明けない季節、 記憶が濁る。 助けずに居た。 希望はあるか? 其れは祝福する曇り空。 全て惨状の下です。 明けない季節、 記憶が濁る。 助けずに居た。 希望はあるか? 其れは祝福する曇り空。 全て■■の下です。 片方の眼で縋り 降ろしていたのか。