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携帯ゲームの裏側を、 覗いた日を境にし、 私はそれをただ聞くだけと、 思っていたけど惹かれてました。 歌声に耳を済ましても、 あなたはそこにいなくて、 赤い屋根の電話ボックスに、 出鱈目な抑揚で呼ばれてた。 心地よい音に身を委ねても、 ひとりでに脊髄が踊りだし、 退廃に溺れおびやかされた、 全てあなたの所懐です。 白い部屋を見つけてもなお、 未だに息はできずに、 信号の光に雪を見た、 妬み恨み続けていたのです。 幻覚を崇拝し続け、 ガラス越しに見つめていた、 海の中を彷徨い続けて、 やがて動かなくなり消えていく。 退廃に浸りただ歩いてて、 ひとりでに脊髄が踊りだし、 模造品をなぞって死に至る、 全てあなたの所懐です。 心地よい音に身を委ねても、 ひとりでに脊髄が踊りだし、 退廃に溺れおびやかされた、 全てあなたの所懐です。 過ぎ去りし日々が夢を見る、 全てが消えていった。