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茂る森と、 錆びた花と、 消えた道と、 照らす星と、 霤とを抜けた先には、 軋む音が響いた。 明かりの下、 響いた音。 逃げた事を、 忘れていた様で。 自分が何者なのか 分からなくなりました。 消えた声とヒトダマが、 潰れ弾けた。 見知らぬ街 と 見知らぬ扉 だけれど 何故だか懐かしくて。 思い出そうと してみた途端、 記憶 が 盗られて しまいました。 見知らぬ街 と 見知らぬ私 だけれど 何故だかおぞましくて。 逃げ出そうと してみた途端、 足を掴まれてしまいました。 言葉は未だ行方知れず、 気付けばまた眩暈がした。 枯れ果てては息も出来ずに、 壊れてしまいました。 山となれと、 消えてゆくと。 隠れた事、 忘れていた様で。 貴女が何者なのか、 知る由もないのです。 消えた声とヒトダマが、 割れて弾けて、 粉塵と化す。 見知らぬ街 と 見知らぬ扉 だけれど 何故だか懐かしくて。 思い出そうと してみた途端、 記憶 が 盗られて しまいました。 見知らぬ街 と 見知らぬ私 だけれど 何故だかおぞましくて。 逃げ出そうと してみた途端、 足を掴まれてしまいました。 全て扉の所為です。 見知らぬ街と見知らぬ扉、 だけれど何故だか懐かしくて。 思い出そうとしてみた途端、 記憶が盗られてしまいました。 見知らぬ街 と 見知らぬ私 だけれど 何故だかおぞましくて。 逃げ出そうと してみた途端、 足を掴まれてしまいました。