歌詞

消えぬままの街灯と、
光が奏でる倍音。
死なないだけの信者が、
此方を見ていた。
帰り道を忘れては、
目を逸らし気づかぬ振りで。
此処は何処なのでしょうか？
帰れるのですか？

輪郭のない殺意が、
私の中で、
遊んでいた。
土で人を作った。
頭だけが溶けていました。

歪な音を重ね、
穢れの中へ。
それは未だ𫑖のようで、
認めた時を遡って。
聞きたい音だけ聞き、
閊えた脳は、
脊髄へと黴が伝播し、
死へと誘う、
全て化学の所為です。

昔日から変わらない、
電線と佇んだ影。
微睡みから抜け出して、
贄を探すのです。
綯い交ぜにされた跡の、
変容は時時刻刻と。
流れに棹差したまま、
逃げ去って行った。

𨑠は癒えずに、
花瓶の中で、
甕天の空だけを見つめていた、
蛙が逆鉾を手に取った。

囀りを聴く傍らで、
歔くあなたに悖り、
消えていた記憶を辿り、
再び動き出すのでしょう。

歪な音を重ね、
穢れの中へ。
それは未だ𫑖のようで、
認めた時を遡って。
聞きたい音だけ聞き、
閊えた脳は、
錆びた看板を持ち上げて、
再び歩いていた