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水平線に浮かぶ霾翳、 徒桜とはまだ言えないようで。 咿いが止められなくて、 繕う顔は歪なままで。 佷しさ止め処無く、 溢れる喉が、 また柵を等閑に、 贋作を作り出し、 カミサマに歯向かった、 譬えるならそれは、 鼬の居ぬ間の貂誇りに 同じなのでしょう。 されど訪い拐し問う。 諛う下衆はまだ聾者なようで。 天誅は来ずされど咎める。 消えたいと願う匪は、 鐚一文に騙され、 全てをあなたに被けるでしょう。 嚚しさ焦臭さ、 消えない目には、 まだ海淵と隈澳は、 見えていないのでしょう。 カミサマは晷にて終始見ていた。 管轄外の愚者たちは、 陋習を消せなかった。