Xenon
∅ | 3817 | |
74505 | 式を満たしている条件は正しく歪んでいた 真偽不明の証明に貴方は騙されているのです 空を満たしている空集合は未だ解けなくて 背理法で求めていた命題は偽でした 無限を超す閾値 領域に含まれず 絶対値の中+-も 意味を為さないのです 空間的な 次元の位相 私はどこから私なのか 空想的な 世界の虚構 全ては虚無に帰するのです 概括的な 所在の偽装 私は 何処まで 私 なのか 総括的な 時空の技巧 全てはゼロに帰するのです 解を満たしている方程式は数え切れないが 存在しない虚数解は確かに存在してるのです 列を乱している規則性は未だ見つけられず 漸化式でも分からない無作為の暗号です 独立する事象 期待値を下回る 恒等式の右左も正しくはないのです 幾何学的な 空間異常 私は何故 私でいるのか 非科学的な 反実仮想 全て私の 戯言です 演繹的な 確率試行 私は本当に私なのか 感覚的な 存在偽造 全て私の妄言です 空間的な次元の位相 私はどこから私なのか 空想的な世界の虚構 全ては虚無に帰するのです 概括的な所在の偽装 私は何処まで私なのか 総括的な時空の技巧 全てはゼロに帰するのです |
還り道wav | 264 | |
5016 | 此処は常世の幻か ただ無常に日が暮れる 歩き疲れた闇の中 光の方へ消えるのです 今は丑三つ時の中 ただ変わらず夜が来る 想い続けた厭世も 私には届かないのです あれは現世の屍か ただ無情に死が廻る 忘れ去られた後悔も 全てあなたに還るのです 今は黄昏時の中 ただ変わらず我を恨む 此処で途絶えた人生も 全てあなたの為なのです |
暝走 | 32 | |
626 | ある日のことでした 雨降り、かすみ隠れ 先の見えない帰り道 急ぐ急ぐ 家の帰り道が 分からなくなりました 午後八時過ぎ、街路灯 消える消える 歩くのも疲れて 意識もだんだん遠のいた 視界もぼやけてく 誰かの声が耳に残る 此処へ来てはいけない 振り返ることすら許されず 考えてはいけない ソレを見ることすら許されず どれだけ離れても ここから無限ループ 見覚えのある三叉路を 戻る戻る 標識の読み方も 分からなくなりました 午後十二時の境界を 越える越える 走るのも疲れて 息をすることもできなくて 記憶は曖昧に 誰かの足音近づいて いる 此処に居てはいけない 立ち止まることすら許されず 顧みてはいけない ソレを知ることすら許されず 此処に居てはいけない/此処へ来てはいけない 立ち止まることすら許されず/振り返ることすら許されず 顧みてはいけない/考えてはいけない ソレを知ることすら許されず/ソレを見ることすら許されず |
烏 | 161 | |
3313 | 夕焼け色の街 足跡と落とし物 連れ去られ噂は神隠し 鳥居の先の八咫烏 動かぬ刻はまだ 暖かさを残して 22時皆眠くなる 此処は寒くないね コウモリの明晰夢 フクロウの子守歌 束の間の不安と焦燥が 僕を殺しにくる 煌びやかな月と逃げろ逃げろ! ほら、世は崩れている 愛想尽きた花鳥風月 飲み込んだ 熱を帯びた凶を祓え祓え! ほら、背を睨みつける 此処は正に神羅万象 入り乱れ 廃線跡の街 傀儡と吊るし糸 攫われた話も未解決 時計の針は本調子じゃない 動いた刻は過ぎ 冷たさに襲われて 24時また狂いだす 此処は暑くないね イヌワシの遺言書 ハクチョウの彼岸花 目を奪われたなら仕方ない 僕を消そうとする 暗黒の地で彷徨え迷え! 主よ、身を焦がしている 惹かれてしまう十人十色の 髑髏 新月の下で踊れ踊れ! 主よ、身を鎮めている 此処は既に奇想天外 裏世界 煌びやかな月と逃げろ逃げろ! ほら、世は崩れている 愛想尽きた花鳥風月 飲み込んだ 熱を帯びた凶を祓え祓え! ほら、背を睨みつける 此処は正に神羅万象 入り乱れ |
金糸雀 | 175 | |
2604 | ある朝目覚めたら 肺が酸素で満たされていた 眩暈に倒れて幾千の 時が過ぎていた 神経毒のような 痛みを肌で感じたのなら 薬で誤魔化して寛解の 方へ辿るだけ 幻聴、それは安堵 確かなこと 見知らぬ傷跡 心拍はまた符点を刻んで 狂いだす ある朝目覚めたら 肺が鉛で満たされていた 意識が途絶えてだんだんと 今が楽になる 輪廻に縋るような 呪いに苦しめ続けられる 二度と戻らない感覚の底で 彷徨う ある朝目覚めたら 金縛りに身を絆されてた 焦燥に駆られて心臓の 音が鳴り響く 気づいても手遅れで 助かる道は一つもないの 変わり果てた姿は水の下で 揺れる 幻聴、これで何度? 不安なこと 看過した傷跡 脈拍もまた符点を刻んで 狂いだす 二度と目覚めないよ 全て金糸雀の計画通り 現に見惚れて幾銭の 時を過ごすだけ 突き刺さる刃の先は 脆く鉄の味が支配する ホルムアルデヒドの容器の底で 酸化したギ酸の中 本当のことは誰も知らない 噂に過ぎないそれは 金糸雀のこと |