累洲累
きっと呪われる | 10 | |
389 | 毛布越しに君に触れていた 蛇みたいな爬虫類 遊びのつもりで冷えた手が 顔に向けて伸びてくる 人の形をしてても どうして きもちがわるかった 「きっと呪われる」 こちらを見ていたよ みえた みつけたよ/もう呪われる 僕の名前を あったかい かな/知っていて呼んでるんだ はやく おいでよ もう/階段を転げ落ちたら /使い物には もどれない/戻れない 出会うたびに誰か探してる 蛇みたいな爬虫類 理由はもうわからないけど 故障して倒れていた 起こしもせず触らずに おいてて きもちがわるかった 「きっと呪われる」 こちらを見ていたよ きみに にてるよね/もう呪われてる シールのせいで おんなじ かな/擬態して揺れてるんだ かわりに なれてるよ/見送ったベランダからは /呼んでもきっと かえらない/帰らない みえた みつけたよ/もう呪われる 僕の名前を あったかい かな/知っていて呼んでるんだ ずっと ここにいるよ/階段を転げ落ちたら /使い物には もどれない/戻れない ね/ |