日本電子音楽解放戦線
サイレン | 17 | |
330 | 腐りかけてた リンゴの香りは 希望を奪い 空気を狂わせる 赤い街灯と夜道には 仏像がいるのでした 狂って壊れてしまう前に この町からはやく 逃げ出して 青黒くかすむ道を 北風の如く サイレンが空に響き みんなもう消えました 言葉を紡ぐ 枝垂れた老木 酸素を作る クジラは死にました それはまるで猛毒のよう その身を溶かしました 走ってどこまでも 逃げました 赤いあの光を 浴びました 溶けそうな影を踏んで ああ、地面が泣く サイレンが空に響き みんなもう消えました 声も届かない場所へ 流れ着きました サイレンが空に響き みんなもう消えました |
メモ | ||
帰り道 一人 速足で 部屋の隅 カエル 眺めた 飛び跳ねた それは オレンジで 広すぎて はまりました 白と黒の 棒の人 南十字座です あの 丸見えだった 交ノなら 海の奥です もう動かない手帳を眺めて 日記止まって 忘れず 懐かしい顔二度と交わらず カエルは止まります もう動かない手帳を眺めて 日記止まって 忘れず 懐かしい顔二度と交わらず カエルは止まります 外は雨 赤いピエロです マス目が 爆破されました 星のために乞食しました いまはもうなにもなくて 六色しか ない世界 十分すぎました 戦い続けた 棒人間 今もどこかで もう動かない手帳を眺めて 日記止まって 忘れず 懐かしい顔二度と交わらず カエルは止まります もう動かない手帳を眺めて 日記止まって 忘れず 懐かしい顔二度と交わらず カエルは止まります もう動かない手帳を眺めて 日記止まって 忘れず 懐かしい顔二度と交わらず カエルは止まります もう動かない手帳を眺めて 日記止まって 忘れず 懐かしい顔二度と交わらず カエルは止まります |
異常者について | 4 | |
76 | ああ 人の顔を張り付けても 遺伝子だけは 怪物の呪われた螺旋 名前なき善男善女 溶け込むように なきごえすら人間のふり 「普通」のおままごとの 終わりは人身事故 同じ空気吸っても 吐き出す空気 アコニチン 窮屈な人の仮面を 無理にかぶりつづけ じきに姿があふれ出せば 「発見」されるのでしょう ただ 人間に生まれたかった 偽らずとも 害されず下らない暮らし 露見した そんな気がして 目を合わせれば 冷たい視線が胸を刺す どれだけ馴れ合おうと いつも心はひとり 突き刺さる言の葉が 駅のにおいを あまくする 叶うことのない望みは 頭を焼き尽くし この世界も性別不明 「確認」されるのでしょう 狂っているのはどちらとか 誰も考えずに 郵便受けがたまり そして 発見されるのでしょう |
??????????(08/04) | ||
カナブンの頭 そのまま砕いて アスファルトに 落とすことか ふでばこの青い 宝石のために 胃袋をとりました 新築マンション 購入したけど 立地が竹島 トリカブト 電磁波挟んだ おいしいディスクを 食べ歩き 頭痛、めまい 壊れた車の脳みそはまだ 三角草 急いで溶かして 虹色に見える瓦礫猫の日 三角草 三角草 大仏、千体 徒競走をして 雷が落ち、人消えた 黒犬と花火 眩い光に 耳瞑り 泳ぎます 人間電池と 自転車のペダル がっかりしました 上の人 右ねじ離れた 両側の国を 引き寄せて踊りました 壊れた車の脳みそはまだ 三角草 急いで溶かして 虹色に見える瓦礫猫の日 三角草 三角草 壊れた車の脳みそはまだ 三角草 急いで溶かして 虹色に見える瓦礫猫の日 三角草 三角草 |