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臘雪の公園 |
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オリジナル模倣 非公開/削除済み |
最終更新日 |
2025年2月17日17:12 |
1曲の被模倣曲
冬の稜線歌詞
冬のブランコ、ひとりだけ寂しそうに。
震える小さな歌声が、
報われていないことを、気にしているばかりで。
あーあ。
今は、君が居るだけでも。
雪虫が溶ける頃に、飛び降りる夢を見ました。
良い夢です。
また、ひとりになってしまいました。
あと、少しなのに。
この歌は、無駄ですか?
尊いですか?
雪は手に取っても、すぐに溶けてゆく。
…儚い命ですね。
蓼を食べる虫は、生き永らえると言います。
孤独な日々には、慣れていたはずなのに。
どうしてか、胸が痛いのです。
それは、囚われからの解放なのです。
もう、あなたを止める者も居ない。
浮世の旅の中で、感じたのは人の醜さ。
得られずの戯言共よりも、見掛け倒しの美しさを背負う者の。
無責任な世迷言の方が、不愉快でした。
雪が降りはじめた夜、皆は飛び起きたことでしょう。
私もそうでした。
これから先も忘れることは、
無いのでしょう。
後悔の念が、語りかけてきた。
隠し事は、優しさです。
蔑ろにした記憶と俄雨が、涙目で見つめていたよ。
因縁や憎しみを歌えば歌う程、深まる不思議な愛。
背中の方から朝日が昇るのに、哀しきワルツが響いていた。
大丈夫ですよ。
いつか、また会えるでしょう。
夜は、必ず明けます。
三つ編み揺らす少年は、あなたを迎えに行きます。
水を求めて遙う待ち人の、肩を叩いてみたのです。
喜びも、怒りも、悲しみも、
その全てが、掌から滑り落ちた。
因縁や憎しみを歌えば歌う程、失せてゆくはずなのに。
まざまざと思い出す、亡霊の顔。
亡霊は、こちらを見た。
別れの時は、少しでも笑顔で居て。
雪は手に取っても、すぐに溶けてゆく。
臘雪の公園で。
蓼を食べる虫は、安らかに眠った。