歌詞

傘を開いていた。
五月雨の街の中、
骨組みが外れてしまい、
花の様に散りました。
只　ぼやけた空を見上げ、
雨乞いすらも出来ず、
間違いの彫刻を見ていた、
全て神楽が故です。

未だ来ぬ事務室で、
義務と云う名のパズルを組む。
あなたの既知を辿(1/2)
ぐらぐらと
苦しいのか？
恐れなのか？

翳した帆と、歯の怨は、
都の果てで脳を溶かすだけで。
在せパラノイア、ツギハギを融

顰に倣う。
気色ばむのか？
相違な出来事
拒む季節の移ろいだ、
事(1/2)
略に割かれ、
右にしか進めぬ鵲は､
鼓動にさよならを告げていた｡

くらりと回る足、
斥力に導かれて、
プツリと途切れる音、
吝かなる
口約束を結んだ。
望まれた合図は、
警鐘が直向に成る、
是こそ凶兆哉、
死に至るでしょう。
全て十五の所為です。

たとえ儚い虚像でも、
実像など無いとしても、
全てを捨ててでも、伝えたかった。
だから
人の子は、笑っていた。

凍てついた片の眼、/形など無いはずの、憾みがどろりと。
歪められた重力と、
無数の平仮名が/こちらを向き、見つめていた。
脳髄を蝕みました。

幽き声の詩が、幾重にも重なり。/朽ち果てた両の脚で、
穴を避けていくことは出来ず、
叫びだす。
「まだ死にたくない！」
全てあなたの所以です。

籠り続けた、/結く髪の束の匂い、
蠱毒の中朽ちず生きず、/嗚咽知らずの栄枯盛衰。
演じ続けた、/暗く澱んだ椅子の影に、
理由もなく悲哀、/融ける黒幕は八方美人。

継ぎ接ぎだらけの筏が、
とろけて川と混ざり、
打ち払う席を持つ、
調べで
扉を引掻いている。