穴の開いた目で、 色を見ることなく、 偶像崇拝をして、 真実を遠ざけてゆく。 穴の開いた目で、 目を逸らすことなく、 止め処なく繰り返して、 愚かとも言えるのでした。 彼が見せた幻想、 狂信者を作り出しては、 白鳥の歌を 何度も繰り返すの。 不快な音を鳴らせば、 それも良いの感じる者、 滑らかに溶けた亡骸、 まだ残っているのです。 忘れたいことを覚え、 記憶に残り続けては、 気づけば戻れなくなって、 死に至るのです。 全て意味の所為です。 傷のついた身で、 遠くは見えなくて、 自分だけ考えては、 傷ついてもやむを得ずと、 傷のついた身で、 駆け巡りは出来ず、 日が暮れる時までは、 逃げ出さないといけないの。 墓場の様な物、 分からず終いでいるままで、 誰も逃げることは 出来ないのでした。 刷り込まれては、 立ち止まりは出来ず、 何時も傍にあるが、 誰一人存在に気づかない物なので。　　 不快な音を鳴らせば、 それも良いの感じる者、 滑らかに溶けた亡骸、 まだ残っているのです。 忘れたいことを覚え、 記憶に残り続けては、 気づけば戻れなくなって、 早まる鼓動すらも、 届かないの。