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良識を忘れた儘、 無慈悲な行動は止められず、 加速する争い、 娯楽にされるのです。 良識を忘れた儘、 右往左往してしまったので、 死角からの刺客に、 足場を崩されました。 凋落の道を歩んだのは、 一時の愉悦に浸る為で、 後先は視野に入れず、 井の中で明け暮れるのでした。 栄華の夢から覚めた時、 現へと戻れますか? いわばそれは即ち、 不幸と呼ばれ、 覚めやらぬ私を照らしていた。 直感的に選び、 感覚的に語り、 浅薄で醜い姿を曝け出し、 死を知るのでしょう。 全て自惚れの所為です。 良識を忘れた儘、 善と悪の区別も忘れた。 俯瞰する紛い物、 立場が変わるのです。 良識を忘れた儘、 針の先を向けられていた、 錆び付いた此の身を、 投げ出すことを望んだ。 愉悦の先に待っていたのは、 理想からは程遠いもので、 崩れ落ちる夢を見て、 全てが飲み込まれてしまった。 背水の陣で迎えたのは、 思いも寄らない落とし穴で、 水を得た魚の様に、 娯楽は繰り返されるのです。 栄華の夢から覚めた時、 現へと戻れますか? いわばそれは即ち、 幸福と呼び、 冷め切った身体を溶かすのです。 直感的に選び、 感覚的に語り、 無価値な羅列と、 呼ばれていると気付いたのか。