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坊主も走らぬ師走のね 外れの外れのお社で チラつく真黒のそのお方は 免れざる客 招き猫 捨てた五円は十三月になって 心の隙間を埋めました 余りに可愛いので 目に入れてみたら ブツブツできました 私の時間は140/私の時間は60ね アナタの箱庭も壊したくて/けなげなアナタが愛しくて 量子のもつれほどいてみる/ねこじゃらしを 持ってはみたけど 月が滅んでしまいました/ねころんでしまいました モノクロ世界の暇つぶし 八つ手の八つ手の隅っこで 逆さま坊主に顔を書くのは 箱入り娘の招き猫 黒い赤べこを 少しだけつついてみる それは片目を失くして 喜んでいました  白い赤べこは 私と同じになるからと 花に捨てられました その片足を残して 私の時間はあと少し/私の時間は60ね 同じ時間を行きたくなくて/同じ気持ちを分かちたくてね 生まれた姿にメスはいる/黒いボタンを押してたら 私、三毛猫になってました/なぜか信号が消えてました /私はとんだお釈迦でした /セカイは真白にそまりました /雨の降らないただの単調を /ただただ生きるしかないのでした

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2025-01-12(ver.1484)

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