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差し込み散らばる残光が、 鮮烈に焼き付いて、 遭難信号は届かずに、 濁流に呑み込まれた、 見縊って電線を焼くのなら、 歪む道に身を伏せる。 彼方へ手招く猫の声、 意図的だと知るのなら、 拵えた詭弁を曝け出し、 すぐに錆びて往くのでしょう。 揺らめいた灯火の不規則な影が、 緩急をつけていく。 応答が静寂を切り裂いて、 均衡が崩れるのです。 視界を曇らす霙、 幻覚に陥るが、 深海へ続いた国道に、 妙に惹かれ身を濡らす。 断ち切った反動を受けるなら、 空に溺れ息絶える。 調和を忘れた区分、 誤謬を誘い出すが、 逆行し続ける時の間で、 狭窄に気付いたのか。 理路整然とした明晰夢の 断片を呼び起こした 脳裏で記憶と漂っていく 全て傾斜の所為です 揺らめいた灯火の不規則な影が、 緩急をつけていく。 応答が静寂を切り裂いた、 全て気分の所為で。 耳を塞いで目を閉じて、 物思いに耽るのか。