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音の無い街に 迷い込みました そこで言い伝えられている 世にも恐ろしい 過ぎし話 口を縫い付けて 喉を喰らい 声帯を燃やし捨てる にわかには信じ難い そんな話 口づさんで歩く道 目の前が赤く染まる 足が染まる 気づくのが遅すぎた 何故この街には音が無い 音の無い街に 迷いこみました そこできいた話によると 音をだしてはいけないという 石にきをつけて 枝をふまず 一足に耳をすます とてもよそうはできない 鳥散りゆく おどろいて口をひらく 口をひらく 目の前が赤く染まる 足が染まる 何度でも同じこと 何故この街には人が来る? 目の前が赤く染まる 足が染まる 何度でも同じこと 何故この街には人が来る?