曲名 |
あばら |
チャンネル名 |
白黒虚独 |
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タグ |
非すべあな模倣曲 |
YouTubeへのアップロード日 |
2023年10月9日20:00 |
最終更新日 |
2024年4月1日16:18 |
YouTubeの再生回数 |
6699 |
YouTubeの高評価数 |
225 |
歌詞
本棚の掃除をしていたら、
背板と壁に窩が空いていた。
その窩の奥覗いたら、
古びたあばら家が建っていた。
丁度入れるくらいの窩で、
女の子と手を繋いで入ろう。
近所の老人云いました、
「その窩に入ってはいけない」
でも気になる事はずっと、
むず痒かったので。
言い付けを守らずに、
入ってしまった。
来る日も来る日も夕暮れは、
白夜が明けることを願うだけなら。
古びて荒びれたあばら家は、
曇天と共には消えないのだから。
腐って崩れた壁の板、
混凝土の高い壁を夢見て。
明日も昨日も繋がらず、
塵箱に腐った君のあばらだけある。
朱い空はきっと終わらない。
腐葉土とじめったい空気を嗅いでいたら、
壊れた電車を思い出して身の毛が弥立った。
あばら家の中に時計があった。
汚れて針は起きることを知らず。
塵捨て場の中庭では、
蛆がたくさん群がっていた。
隙間だらけの天井に、
あばらの人が居た。
眺めてたら何時の間にか、眼の前まで。
過去、今、未来も無いけれど。
あばらは何時も君を視ているようだ。
来る日も来る日も熱病は、
仮面の底で嘲笑ってるようで。
景色は粘って融けていく。
踏んだガムのようにへばりついている。
夕焼け明日も来ないなら。
女の子は僕の手を離したんだ。
白夜も極夜も来ないから、
君の帰る場所にあばらを埋めるよ。
出口の窩は塞がりそう。
僕だけ先に帰って腐っているから。