歌詞

そばに　まだ眠ってた
欠けてった　あの頃も
時化た　あの　写真さえも
空に　浮かんで　消えた
夢を　見ていた
先の　隙間を
繕うこと

虚無が　残ること
光る、
いま、
壊れる
花瓶の　かけら
集めて　戻す

枯渇した　酸素
肺を
犯して　落ちていく
舞も、
差異も、
解も、
揺らす
あの快苦が

押し寄せてくる
この
階層をなす　十字路
夕暮れの　赤と
真夜中の黒が
混ざってくの
濁って消えてく
その
意味のない　蒼と
何度も見た　花被のこと


傘に　ただしまってた
見られないようにと
悟られぬままにすると
現を　また　知った場所を
泣いた岩さえ
滲んで　飛んでゆく
かすみいろ

夢は　消えること
曇る、
ただ、
消えてく
花瓶の　かけら
集めて捨てる

夏頃の花
まだ
咲いているはずはない
舞も、
差異も、
解も、
揺らす
あの意味さえ
取り込んでく

遠ざかってゆく
あの
何もない　十字路
朝焼けの　青と
真昼の　白を
飾ってくの
濁って消えてく
その
意味のない　蒼と
何度も見た　花被のこと
をまた

押し寄せてくる
あの
階層をなす　十字路
夕暮れの　赤と
真夜中の黒が
混ざってくの
汚し　散ってゆく
この
黄色の　花さえ
足元に　咲いていたの