如何か、忘れぬ様に。
双奇症の飾り | ||
395 | 音の捻れが既に聴こえていた、 薔薇の華然り。 まるでアゲハが飛び回るように、 優雅を気取る庭の中で。 |
想狂紫翠 | 78 | |
798 | 嗚呼、裏切った僻みの叫びを、 貴方の所為と歌って、 鏡を壊し揺らぐ視界へ。 涙流すだけ、 下がる宵 |
蒼に架ける形貌 | 52 | |
953 | 現世の中祓う際の華が、 遊子、鞘翅し、哀れと嘆く硝石の意趣が、 滞るのだ。 あなたが示す、症歌の意味 |
赫の傅く夙(short) | 17 | |
286 | 水の声 泡沫夜、 迴冥の春呼ぶ小道、 錆びた音、途切れ消えてゆく。 如何か、忘れぬ様に! |
⌭[short] | ||
296 | 蔓延る愚かな思慮に、 覗かれた牢の中、 蹴られた腕についた傷、 胴元を照らした。 僕(やつがれ)に |