全て貴女の所為です。
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インスト曲 |
小夜の星を眺めた。 | 102 | |
2026 | 彼の物語には、 冒涜だと見做された。 火を灯すのは自由だが、 手を差し伸べるか。 軋む足元を見ては、 身を構えるが、 明日の小旅行を除き、 小夜の星を眺めた。 一つの不備で、 隠された顔を知る。 長く伸ばされた苧麻は、 手を持て余した。 軋む足元を見ては、 身を構えるが、 鳥の囀りが聞こえた。 全て貴女の所為です。 |
レグナグレポド | ||
或る集落に、 生まれた二人だが、 どうも呼び名が合わさった様で、 それは、 それは、 酷く困った。 私の事を消してしまうのなら、 それは幾らか悲しいですが、 双子の遅れはどうも此方にある様で、 貴女の所為ではないのでしょう。 |
一枠より、三味線とリスカの合奏。 | ||
インスト曲 |
転ばぬ先の杖。 | 124 | |
3360 | この橋で伝わった影を、 逆さにしたがもう遅く、 響く音で、偽物の美しさのあまり、 服従しました。 膝を折り、 疲弊しました。 成り得る者は潰えた。 青白く光る、 脳の奥が、溶け出しました。 どこに在るのか判りません。 転ばぬ先の杖。 菊の花を踏んだ。 脳の奥が、燃えていました。 筒状に化けた蜜を吸い、 倒れてしまいました。 辿り着いたのは、 見向きもされず居ました、 全て貴女の所為です。 |
驕慢[short] | 38 | |
412 | 浅い思考だけで、 殴りかかってみても、 一握りになる事も無く、 デシベルを越えました。 紙の様に薄い言葉は、 吐き捨てられては沈んで逝く。 割れた音の見える世界は、 驕って潰えるでしょう。 全て貴女の所為です。 |
驕慢 | ||
5537 | 浅い思考だけで、 殴りかかってみても、 空を翳めた、 愚かな声は、 煙の中へと消えていった。 一握りにされ、燃え尽きた、 鏡の無い世界で。 音で集まっても、 綴られた毒を見て失い、 一握りになる事も無く、 デジベルを越えました。 紙の様に薄い言葉は、 吐き捨てられては沈んで逝く。 割れた音の見える世界は、 驕って潰えるでしょう。 携帯を落として、 拾わず只見ていた。 疑いもせず、虫が喚いて、 切り取られた波に背を向けても、 歪に組み合わせたモノじゃ、 線を打ち破れずに。 言葉を塗り替えて、 目を逸らし続けても、 悪戯な儘、奏でていた。 照準は外れていた。 紙の様に薄い言葉は、 吐き捨てられては沈んで逝く。 割れた音の見える世界は、 全て貴女の所為です。 紙の様に薄い言葉は、 吐き捨てられては沈んで逝く。 枯れた言の映る世界は、 全て貴女の所為です。 |
散り〲 | 205 | |
6752 | 昇った行方を晦ました、 飛び降りる夢を見たのです。 空を見上げていたの、 ただ、ただ、ただ。 亡くし者を捜しては、 虚しくなるのが常ですが、 残り、佇んだのは、 感情の意味でした。 触れた指先、少し寒くて、 消えた色に縋っていたくて。 あの眼差しさえも、 思い出せなくなっていた。 鳥居をくぐれば涙さえ、 地に堕ちずいるでしょう。 道なき道を進んだ、 何時か、会えると信じていた。 霜焼けに隠れていた、 青く冷たい街で。 高く座って、悪態を吐く。 雪の白さに、また呑み込まれ。 心に棲み付いた、 醜いバケモノ達は、 消える事などは、無い様で、 蠢き続けるでしょう。 あの眼差しさえも、 思い出せなくなっていた。 目に映るものだけを、追い続けて、 草木も眠るでしょう。 傲岸、 渇望、 妬み、 強奪、 倦怠、 暴走、 情欲に纏われて、 身動きも取れなくなった。 葵、 茜、 楓、 菘に見惚れたのは、 全て貴女の所為です。 |
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揺蕩う写真の中で、 目まぐるしく噛み千切られては、 隠し通すことなど、 出来はしないのでしょうか。 /出来はしないのでしょうか。 狭い通路の先に光る、 誰が落としたのですか? 確かに聞こえ、確かに見た。 価値のあるものでした。 口を噤んでいるのでしょうか? 手が届く事は無く。 存在しないものへ向けた、 意味のない執着は、 やがて、圧し潰されて終い、 粉々になるのでしょう。 /粉々になるのでしょう。 |
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目を開いたらもう、 電球は割れていて、 過剰なまで、思い浮かべられず、 拘束される様に。 聴覚を奪われたなら、 夢を見ている様で、 気づかないで、揺らぐ視界さえも、 また探り当てるでしょうか? すぐに割れてしまうなら、 加速度を上げてみて、 暗い部屋の、隅で今でも、 佇んでいたのです。 貴女の横顔を覗いた、 黒塗りの意味も忘れ。 丹精に示された、 傾いた儘でいたそれは。 刺さる様な痛みも何もかも、 全て私の所為です。 最期に奏でた音、 最期に綴る言葉も戻らず悪くなる。 |
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あの道の先に隠された、 黒い液体は、 雨に流され、 還りを待ち、 朽ちて仕舞いました。 あの道の先で絆された、 透明な液体は、 線路の先、 飾る手にも、 目もくれずいました。 深夜のバスの中で一人。 窓の外で揺れる、 何かを感じました。 亡霊が、奏でた。 薄笑いに、耳を傾けて。 日陰だけを見ていても、 亡霊は、塞いでいた。 薄笑いに晒されていても、 終わりを見つめていた。 未だ、見つめていた。 |