全て夢の様でした。
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2786 | 古びた絵本を、 篝火の中に投げ入れた。 無色の毒が光から、 淡く、昏く、漏れていたので、 視界を遮ら |
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1986 | 異常も無く進む者に、 眼差しが向けられている。 水溶液が無差別に、 愚弄し始めていたのです。 孤独の |
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2138 | 雨水の音が、 耳に届く。 渇いた葉に、 雫が落ちる。 雨水の音が、 頬を伝う。 群青の中、 零れ落ち |
ユー | ||
4801 | 夜明け、窓の外、 篝火に投げ入れた絵本の中、 心地よい音に誘われた犇めく愚者が、 堕ちゆく。 雨降る |
エデン | ||
3555 | 約束された成れの果ては、 灯台の下を蠢き、 飲み込めますか? 信じますか? そこに在るはず無いのに、 |
現世 | ||
3036 | 薄暗い檻に閉じ込められ、 消えた摩天楼の人。 仄暗い信号に隠された、 刹那に微睡む物語。 くらくら堕 |
免罪符 | ||
25342 | 道端に咲いた花の、 色を忘れてしまった。 そんな記憶すら捻じ曲げて、 縺れてゆくのです。 名前の付か |
躁 | ||
1974 | 暈されたデータの内部から漏れる、 文字の中、欲念だけが書き足されて。 逃げ道に、キラキラと、 映る、 |
支配 | ||
3118 | 何かに操られた此の身は、 あなたに近づく事はできず、 誰かに造られた此の世で、 わたしは変わらぬ夢を |
契 | ||
8058 | 電源の点かない街灯の下で、 何かに追われていた? 先の見えない回廊で、 正解の無い道路を擦る。 |
あした世界が終わるのなら | ||
13474 | 雨上がる空、 沈む影を背に、 緩やかな風を浴びて、 祈る。 静かな町は儚く昏く、 人々の記憶も消えて |
疑問符 | ||
3198 | 微睡みの玉手箱の中、 ただ、 フタを開けず眺めていた。 白い、白い息が漏れ出て、 消えてしまいそうな |
終止符 | ||
7041 | 既に失われた色覚で、 澄み渡る空を見上げる、 目を閉じればあなたの醜い、 横顔が映るのです。 既に失 |
ダウト | ||
9719 | 線路沿いを渡る、顕にならない文を綴り、 互い違いに並びゆく、蛇足が絡まり福と成す。 欺瞞が蔓延った、 |
現実をみせて | ||
6313 | 私の時も忘れて、 佇む光さえ消してゆく、 屍から飛び出せば、 破滅の鐘が此方へ近づいた。 落とされた |
✧¹ | ||
5781 | 陽だまりの向こう側で、嘶いていた。 翼をもがれた烏達が、 毒林檎を啄んでいた。 さざめく雨音に、蠢 |
感嘆符 | ||
2704 | 地面を這いずる鳴き虫が、 ヤグルマギクをひとつ摘みまして、 間違いだらけの詩と共に、 ナイフを入れて |
帰り道にヒグラシが鳴いた | ||
2691 | 夢を見ているのでしょうか、 あなたを彩る夏の中、 あの日は茹だる様な暑さで、 ただ見えぬ熱を感じてい |
ジャガーノート | ||
2550 | 尽れて消える末の地平を、 独りの賢者が、 見据えた空に託し、 海底へと。 抗うことはできるのか? そ |
泆 | ||
合作 | 3461 | 夢現と途切れた道の果て、 夜半に微睡む月明りに蕩かされ。 昨日までの記憶など、 あてどなく燻るだけで |
✦(old) | ||
554 | 古びた絵本を、 手に取り覗いて、 透明な何かに、 引き込まれ動けずにいたので、 身体が浮かびだし、 |
遅れました。 | ||
インスト曲 |
免罪符[short] | ||
1289 | 道端に咲いた花の、 色を忘れてしまった。 そんな記憶すら捻じ曲げて、 縺れてゆくのです。 名前の付か |
そう、云い遺した。 | ||
重なる針の音と、 等身に見立てた萬。 捧げた草花は、 水を得られないまま。 描き出す火の黛と、 メ |
疑問符[short] | ||
425 | 杞憂を纏う夢の中で、 ただ、 ひとりぼっち考えていた。 生きてくいく上の目的とは? 死に対する念慮と |
火傷 | ||
3332 | 目を閉じて息を吸って、 暗がりに文字を飾り、 弱目に祟るモノの狂気が、 四肢を壊してく。 全身を贄と |
夙夜 | ||
1997 | 夜景に融けた、携帯の光が、 灰色の道を、寂しく標した。 小窓に望む、一条の光を、 眼差しの奥に、消え |
アイ | ||
2849 | 開けの火影を、注ぐ硝子張り。 地に足付くことすら能わずに、 遑を刻みて命を待つ。 長く揺れてる、鉄格 |
エデン (LXXXIV Ver.) | ||
約束された成れの果ては、 灯台の下を蠢き、 飲み込めますか? 信じますか? そこに在るはず無いのに、 |